成安造形大学・情報デザイン領域・映像コース4年生の2名が3箇所の映像祭に入選しました。
1.橘唯月(たちばな ゆづき)さん
・第7回イブリダ・フェスティバル(イタリア)
・第4回ダークルーム・フェスティバル(イギリス)
2.服部亮次(はっとり りょうじ)さん
・第15回モザイク・ワールド・フィルム・フェスティバル(アメリカ)
以下、橘唯月さん、服部亮次さんの順に参加映像祭を紹介します。
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橘唯月「源氏パイ妄想被害事件」フライヤー
1.橘唯月(たちばな ゆづき)さん
橘唯月さん制作の「源氏パイ妄想被害事件」(英語題名:Deduce from Genjipai)が2カ国の映像祭に入選しました。
この作品は本学、映像コース3年生の課題作品として制作されたアニメーションを手法としたドラマです。物語はある探偵が殺人現場に残された源氏パイのかけらから推理し容疑者を特定しますが、最後に逆に容疑者として疑われてしまいます。登場人物のキャラクターはベルギーのシュールレアリズムの画家ルネ・マグリットの絵を引用したモチーフから創作してます。なお登場人物のセリフは架空の言語で意味はありません。
第7回イブリダ・フェスティバルのポスター
イブリダ・フェスティバルの会場風景(2019年)
◆第7回イブリダ・フェスティバル
イブリダ・フェスティバルは、2015年にヴェルトフ・プロジェクト(Vertov Project)によってビデオアート分野を研究、調査し、普及させることを目的として開催されました。その後、パフォーマンスアート、電子音楽やビデオを複合したインターメディアのフェスティバルとして継続しています。フィレンツェと隣接するフォルリ市内のアートセンター「ExAtr 」を会場とし4日間開催されます。
入選作品リスト:
「源氏パイ妄想被害事件」(英語題名:Deduce from Genjipai)が30番目に掲載されています。
第7回イブリダ・フェスティバル
日程:2022年9月15日-9月18日
会場:ExAtr 、フォルリ市、イタリア
主催:ヴェルトフ・プロジェクト(Vertov Project)
公式サイト:https://ibridafestival.it/
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ダークルーム・フェスティバルの会場風景(2021年)
◆第4回ダークルーム・フェスティバル
「ダークルーム・フェスティバル」は今年で4年目になる音楽と映像のフェスティバルです。
アンダーグラウンドシーンで活動するアーティストによるサウンドパフォーマンスとともに、実験映画とドキュメンタリー作品が上映されます。この映画祭の目的は、多くの映画祭で見過ごされがちなジャンルの映画に発表の機会を提供し、画期的な作品を紹介することです。今年も世界中から応募された作品の中から33作品が選ばれ、ロンドンにあるIKLECTIK Art Lab.で上映されます。
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フェスティバルの公式Instagramを使用したカタログです。「源氏パイ妄想被害事件」(英語題名:Deduce from Genjipai)の写真と解説が投稿されています。
https://www.instagram.com/p/ChzPxBxOkvw/
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名称:The 4th Darkroom festival
日程:9月25日
場所:IKLECTIK Art Lab.(ロンドン)
主催:デプトフォード・シネマ(Deptford Cinema)
デプトフォード・シネマは、ボランティアで運営されている非営利のコミュニティ・シネマで、アート・ギャラリーやサウンドアートの発表の場として知られています。
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「源氏パイ妄想被害事件」は以下、橘さんのYoutubeチャンネルで全編視聴できます。
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服部亮次「Regret」ポスター
2.服部 亮次さん
服部 亮次さんが制作した「Regret(リグレット)」がアメリカのイリノイ州ロックフォード で開催される映画祭、第15回モザイク・ワールド・フィルム・フェスティバルに入選しました。
「Regret(リグレット)」は本学、映像コース3年生のドラマ制作の課題作品として制作されました。この作品は親友の自殺を止められなかった事を後悔する少女が死後の世界に行き親友と再会するドラマです。
モザイク・ワールド・フィルム・フェスティバルのポスター
モザイク・ワールド・フィルム・フェスティバルの会場風景(2018年)
◆第15回モザイク・ワールド・フィルム・フェスティバル(アメリカ)
モザイクワールドフィルムフェストは、商業映画館では上映されないような質の高いインディペンデント・ムービーを紹介する国際映画祭です。インディペンデント・ムービーとはハリウッドのメジャースタジオ5社の傘下に属していないものや自己資金で制作されたものをさします。映画祭の名前は、映画監督アンドレイ・タルコフスキーの有名な言葉、”映画は時間のモザイク”から取ったものです。
この映画祭は新人監督であった地元ロックフォード出身のビン・リューが第91回アカデミー賞と第71回エミー賞にノミネートされた2018年、映画祭で特集し、作品の公開を支援し注目されました。
この作品「行き止まりの世界に生まれて」は後に日本でも劇場公開され、現在配信でも見る事ができます。このように新人や学生を支援する理念がこの映画祭にはあります。また日本から3名の入選者がいます。その一人の跡部洋さんは成安造形大学の卒業生で、多くの映画祭で上映と受賞を重ねています。
第15回モザイク・ワールド・フィルム・フェスティバル(アメリカ)
The 15th Mosaic World Film Fest
日程:2022年9月16日-9月18日
会場:ノルフォード・センター(The Nordlof Center)、イリノイ州ロックフォード 、アメリカ
プログラム(映画祭公式サイト):https://mosaicfilmfest.com/index.php/2022-screening-information/
「Regret」予告編 1分は以下で視聴できます。
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続報 「第11回トラチェ・シネマトグラフィケ映画祭」
イタリアのローマで今年7月に開催された「第11回トラチェ・シネマトグラフィケ映画祭」。この映画祭に入選した成安造形大学・情報デザイン領域・映像コース4年の服部 亮次さんの上映についての続報です。
主催者が服部さんの上映日7月2日の会場風景写真を公開しましたので紹介します。
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地中海に面した上映会場はルネッサンスの著名な要塞建築として知られるボルジア家のローマ教皇6世の要塞です。16世紀に港を守るために建てられたそうです。
この建物の中庭にスクリーンと客席を設営し、映画祭が開催されました。服部さん監督のドラマ「Regret(リグレット)」が上映されている様子を映画祭のフェイスブックからの写真で紹介します。
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「第11回トラチェ・シネマトグラフィケ映画祭」はイタリア、ローマで開催されている16分までのショートフィルムを対象とする国際映画祭です。ドラマ、ドキュメンタリー、アニメーション、MVなどの5部門のプログラムが組まれています。
第11回トラチェ・シネマトグラフィケ映画祭
The 11th Tracce cinematografiche Film Fest
日程:2022年6月28日-7月3日
会場:サンガッロ要塞(Forte Sangallo)、イタリア
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写真は以下、映画祭のフェイスブック「トラチェ・シネマトグラフィケ映画祭」より引用させていただきました。
https://www.facebook.com/Amici-di-Tracce-Cinematografiche-Film-Fest-1310906338964522/
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この記事は以下、本年6月7日の記事からの続報です。
「学生作品入選:第18回アテネ・デジタル・アーツ・フェスティバル(ギリシャ)、他」
http://mediadesignlab.net/archives/4818?fbclid=IwAR0E7Q2zb9idDoy8s0HnQ8nZ71eQboxEL2Ra-2saSyoaBquz0sIdZWxJu84
ローマにある映画祭会場のサンガッロ要塞
ステージでは参加した監督の紹介が行われました。
映画を鑑賞する観客
会場で上映される服部 亮次さんが監督した「Regret(リグレット)」(2022年7月2日)
会場で上映される服部 亮次さんが監督した「Regret(リグレット)」(2022年7月2日)
会場で配布されたカタログ