源賢司客員準教授の授業「特別講義4」が8月26日、27日、9月2日の3日間に渡って行われました。
この授業では、「目に見えない情報をデザインし、目に見えるUIのデザインに活用する」ことをテーマに、
情報デザインを通して「モノを作る人にとってのあり方」を考えることを目的としています。
授業の様子
近年ではモノを作るだけがデザインではなく、幅広くデザインの考え方が広がっています。
源先生のお仕事や近年のデザイン事例を踏まえて講義が始まりました。
今回の授業では、「買い物体験を、より楽しくするスマホアプリ」を課題として、
情報の収集・分析・設計プロセスを中心に、チームに分かれてワークショップ形式で学んでいきます。
本年度は、社会人の皆さん(ライオン株式会社)にも参加していただきました。
社会人チーム(ライオン株式会社)の皆さん
まずはじめに、それぞれのチームで買い物に関するインタビューを行い、情報を収集していきます。
インタビューのポイントは、回答者の話を聞いた上で質問を掘り下げていくことで、
例えれば、師匠の話を聞く弟子のようなイメージだそうです。
インタビューで得た情報を、付箋に書き出していきます。あまり深く考えず、とにかく手を動かすことが大切だそうです。
付箋に書き出した情報を模造紙に貼り付けて、マップにして整理します。
そこから必要な情報をワークシートに整理、分析していきます。
この作業が一番難しいそうで、苦戦しているチームもいました。
分析した情報からアイデアを考えて、最終的にアプリのUIデザインを構成していきます。
情報が整理されていると、作業が簡素化されて短い時間でもデザインできる印象を受けました。
2日目の終わりに、各チームの成果を発表しました。中には商品化できそうなものもあり、
特に、社会人チームのクオリティー&プレゼン力が高く、学生にとってはいい刺激になったと思います。
発表の様子
学生チーム(Aチーム)のアプリ構成図
社会人チーム(Gチーム)のアプリ構成図
モノを作る上で、発想も大事ですが、情報をインプットして整理していく時間もとても重要であることを、
この授業を通して改めて痛感させられた気がしました。
最終日は、授業全体を振り返った講評と、デザインをどのようにビジネスに繋げていくのかについての講義が行われました。
暑い中、皆さんお疲れさまでした。