第72回カンヌ国際映画祭「ショートフィルムコーナー部門」に昨年度アニメーション・CGコースを卒業した後藤由香里さんの作品「納涼」が入選しました。
後藤さんは昨年もこの映画祭の同部門で入選しており、2年連続の入選となります。
入選作品「納涼」はステンシルの技法を用いたアニメーション作品です。ステンシルとは型紙の模様を切抜いた部分に染料や絵具を摺り込む染色や版画の技法です。
物語は、一人の少女が、夏の暑さで弱っている天狗を気の毒に思い、助ける話です。
なおこの作品は昨年度のアニメーション・CGコースの森田・高橋ゼミの指導による卒業制作作品として制作されました。
カンヌ国際映画祭は72年の歴史をもつフランス政府が主催する世界の三大映画祭の1つです。
毎年、大きくメディアで報道される劇映画のコンペテション部門がよく知られています。
しかし、その他、商業作品から学生作品まで短編映画を幅広く紹介するショートフィルム・コーナー部門があります。
この部門では映画会社や配信・放送会社と作品上映の交渉を行なう権利をカンヌ映画祭から与えられます。また交渉場所として映画祭の会場も提供されます。
今のところ世界から914作品が選出されています。そのうち日本からは10作品です。アニメーション作家の山村浩二も入選しています。
カンヌ映画祭 ショートフィルムコーナーのカタログに掲載された後藤由香里「納涼」。
第72回カンヌ国際映画祭「ショートフィルムコーナー部門」(72nd Festival de Cannes,Short film corner)
日時:2019年5月14日-19日
会場:パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ(カンヌ、フランス)
以下より、カンヌ国際映画祭ウェブサイトにある 「納涼(Noryo)」( 後藤由香里 /Yukari Goto)のページをご覧いただけます。