
1月15日〜19日にかけて、研究生のSUN YIJIEさんとLI KEXINさんによる二人展「境界のにじみ」が、まるまる写真店maruphotoにて開催されます。ぜひご高覧ください。
会期
2026年1月15日(木)-1月19日(月)
11:00~18:00(定休日 火・水)
入場無料
アクセス
まるまる写真店 maruphoto
〒606-8397 京都府京都市左京区聖護院川原町11-13
TEL:075-204-9130
京阪電車:神宮丸太町駅5番出入口 徒歩3分
バス:熊野神社前徒歩8分
●ステートメント
AI は顔を作り直し、社会は人生のかたちを定めていく。アルゴリズムと規範が交差するこの時代に、自己像は固定されたものではなく、書き換えられ続けるプロセスとして存在している。
本展では、AI によって生成される「別のわたし」という瞬間的な自己像と、社会の中で日々を生き、断片的な時間を積み重ねながら自分の人生を紡いでいく LGBT の人びとの姿を並置する。
一瞬で置き換えられる顔と、時間をかけて形づくられる人生。その交差点で、本展は問いかける。わたしたちを書き換える権利は、誰にあるのか。
◯SUN YIJIE の作品
人生は、一本のまっすぐな線ではなく、途切れ途切れの時間と、バラバラな表情や感情の集まりなのかもしれない。
本シリーズに写っているのは、LGBT として生きる人びとの日常と人生の断片である。
喜びや痛み、不安や安堵、ふとした笑い、そして、何も起こらないように見える瞬間。
それぞれは切り取られた断片でありながら、ひとりの人生の中で静かにつながりあっている。彼ら/彼女ら/彼らの経験は、いわゆる「ふつう」とは異なる部分も多い。しかし同時に、恋をし、働き、疲れ、誰かを想うという点では、他の誰の人生とも変わらない。
断片として並べられた瞬間を通して、違いと共通点の両方が、静かに立ち上がる。
◯LI KEXIN の作品
美とは何か――。その根源的な問いに立ち止まった私へ、最初に応答を与えたのは AI であった。「あなたに代わって思考し、まだ見ぬ美へと導きましょう。」そう告げる AI の視点は、私の思考と感性に静かに介入し、その輪郭を少しずつ塗り替えていった。
AI の時代において、人の顔は何度でもコピーされ、変えられ、作り直される。その中で、「本当の自分」はどこにあるのか――私は考え始めた。
私はまず、何の加工もない素顔の写真を出発点にした。その写真を AI に渡し、性別も、職業も、雰囲気も、美しさの方向も異なる無数の「別の私」を生成させた。
AI が簡単に「より良い私」を作り出していくのを前に、私は次第に不安を覚える。――元の自分は、本当に十分なのだろうか。
