学生作品入選:TCA's オープン・スクリーン展 (アメリカ)


TCA’s オープン・スクリーン展ポスター
 
アメリカのニューメキシコ州タオスで開催される「TCA’s オープン・スクリーン展」に成安造形大学・情報デザイン領域・映像コース3年の橘 唯月(たちばな ゆづき)さんが入選しました。入選作品は2022年制作「源氏パイ妄想被害事件」(英語題名:Deduce from Genjipai)です。
 

橘さんの作品が使用されたTCA’s オープン・スクリーン展カタログ。
 
 
この上映会では、ニューメキシコ州および世界の映像作家による53本のショートフィルムが紹介されます。上映プログラムは、ドラマ、ドキュメンタリー、実験映画、ミュージック・ビデオ、アニメーションなど多様なジャンルで組まれています。開催目的は映像作家に上映の機会を与え、映像表現の交流を支援する事です。
 
主催と会場はタオス・アートセンター(TCA)です。1953年に現役のアーティストたちによって設立され、ニューメキシコ州北部の地域の文化活動を担っています。275席の劇場と2つのギャラリーを持ち、映画、美術展、演劇、コンサートなどを開催しています。
 

入選作品「源氏パイ妄想被害事件」(英語題名:Deduce from Genjipai)
 
この作品は本学、映像コース3年生の課題作品として制作されました。「夢」を題材に人間の内面に隠された本音や願望などをドラマで表現します。橘さんは悪夢のような推理劇をアニメーションで制作しました。
 
シュールレアリズムの画家ルネ・マグリットの絵画には林檎、卵、月などがモチーフとして登場します。橘さんはそれらを引用しコラージュする事によってキャラクターや情景を創作しています。
 

入選作品「源氏パイ妄想被害事件」(英語題名:Deduce from Genjipai)
 
 
TCA’s オープン・スクリーン展 (TCA’s Open Screen)
日時:2022年4月2日
会場:タオス・アートセンター(The Taos Center for the Arts)、ニューメキシコ州タオス、アメリカ
 
TCA’s オープン・スクリーン展 カタログ
https://tcataos.org/calendar/#event=70588534;instance=20220402173200
 
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なお、タオスには世界遺産のタオス・プエブロがあります。ネイティブアメリカンであるプエブロ部族の古代の集落で1000年以上継続して定住されています。土と水と藁を混ぜて乾燥させたアドビ煉瓦でできており、室温の調整を行う機能があります。無駄なエネルギーを消費しない配慮は現代の建築に影響を与えています。また心理学の分野ではC.G.ユングの研究対象となっていることでも知られています。
 

TCA’s オープン・スクリーン展 カタログ。赤い囲みの部分に入選作品「源氏パイ妄想被害事件」(英語題名:Deduce from Genjipai)が記載されてます。