アメリカのマイアミで開催される国際メディアアート展「第15回マイアミ・ニューメディア・フェスティバル」に本学・メディアデザイン領域卒業生の百瀬里菜さん(2019年度卒業)の作品が入選しました。国際公募によって集まった作品は3人のキュレーターにより審査され25人が選出されました。
上映はマイアミの他、イタリア、オランダなどで行われる他、現在、オンライン上で配信上映されています。1月29日まで以下で視聴できます。8人の映像作家の60分のプログラムです。百瀬さんの作品は再生開始から30分のところです。
視聴リンク(マイアミ・ニューメディア・フェスティバル ジミー・ヤネズ選出プログラム)
https://www.youtube.com/watch?v=KOx1psJfROM&t=432s&has_verified=1
マイアミ・ニューメディア・フェスティバルは、2006年からアーツコネクション・ファウンデーションによってマイアミで開催されています。ビデオアート、アニメーション、デジタルアート、インタラクティブ・アートなどの新しいテクノロジーの作品が毎年のテーマに沿って展示されます。今年のテーマは「情報時代のニューメディアアートと検閲」でした。プログラムは3人のキュレーターによって選出された作品ごとにまとめられます。百瀬さん作品はジミー・ヤネズ(Jimmy Yánez)
キュレーターによる選出作家として発表されました。
第15回マイアミ・ニューメディア・フェスティバル
15th Miami New Media Festival 2020
日程:2020年10月16日–2021年1月29日
会場:ドラール・コンテンポラリー・アートミュージアム、アメリカ、他
入選者リスト (マイアミ・ニューメディア・フェスティバル公式サイト)
http://www.miaminewmediafestival.com/2020-open-call-artists/
フェスティバルの開催の新聞記事(英語)Aruba Today,11/25/2020
既に終了した上映は以下の会場と期間でした。
・オルビア考古学博物館, イタリア(2020年10月16日–18日)
・オラニェスタット文化会館, ベネズエラ(2020年10月22日–23日)
・airWGギャラリー, オランダ(2020年10月30日–11月01日)
・国立劇場文化センター, ベネズエラ(2020年11月26日)
・ドラール・コンテンポラリー・アートミュージアム、アメリカ(2020年11月28日)
百瀬里菜さんは独自のドラマの表現を探求し、既存の演出手法や価値感に囚われない作品表現を制作し、国内外で高く評価されています。昨年はアメリカの国際学生映画祭で最優秀作品を受賞した他、東京ビデオフェスティバルでも受賞しています。上映作品「CRADLE LILYBLUE」(クレイドル・リリーブルー)は2019年の卒業制作として制作された夢を題材とした7分のドラマです。
実写とアニメーションで構成される作品は、本学のコスチューム・デザイン・コース学生の創作した衣装やイラストレーション領域の学生のイラストの提供などの協力で制作されています。
ドラマはセリフや字幕を使わず、映像と音楽のみで演出され、アニメーションと実写を組み合わせた独自の演出をしています。百瀬さんは自分の作品表現について「やわらかなゆりかごのような夢を撮る」と述べています。物語は2人の少女が、かつて地球から月へ移り住んだ女性の意志を継ぎ、かつての女性のいた月にたどり着くまでが描かれています。
***
◆百瀬里菜さん「ビデオアートフェスティバル・トゥルク2020」上映報告◆
百瀬里菜さんの映像作品「CRADLE LILYBLUE 」がフィンランドで開催された「ビデオアートフェスティバル・トゥルク」で2020年11月5日から8日に上映されました。百瀬さんを含め31人の入選作家が映画館や屋外での大型ディスプレイよる上映を行い、百瀬さん作品「CRADLE LILYBLUE 」は映画館「Kino Diana 」で上映されました。
また会場で配布されたカタログは以下、デジタル版で閲覧できます。
https://issuu.com/vaft/docs/
以下は百瀬里菜さんの入選作品「CRADLE LILYBLUE 」が上映された映画館「Kino Diana 」の会場風景です。