学生作品入選「第7回オルタナティブ・メディア国際映画祭」/メキシコ、他


 
 
メキシコで開催された映画祭「第7回オルタナティブ・メディア国際映画祭」に本学・情報デザイン領域、映像コース4年生の2名の作品が入選し、上映されました。
 
・服部亮次(はっとり りょうじ)さん「リグレット」(英語題名:Regret)
・橘唯月(たちばな ゆづき)さん「源氏パイ妄想被害事件」(英語題名:Deduce from Genjipai)
 
 
映画祭の上映風景(メキシコ国立シネマテークでの屋外上映)
 
 
「第7回オルタナティブ・メディア国際映画祭」は、オルタナティブ・メディア国際映画祭実行委員会が主催し、2016年からメキシコ市で開催されてきました。スマートフォン、タブレット、ドローン、GoProカメラ、デジタル・カメラなどのメディアを用いた創造的で革新的な表現の映画やプロジェクトを支援、普及させるのが目的です。上映は日本で言えば国立近代美術館フィルムセンターに相当する国立シネマテークやメキシコ市立美術館など公立の会場を中心に行われます。
映画祭は今年、「人工知能」をテーマに掲げ、映画への影響や、視聴覚メディアの未来についての考察を上映とシンポジュームを通して行いました。
 
映画祭の上映風景
 
 
・第7回オルタナティブ・メディア国際映画祭
<7th  International Film Festival with Alternative Media ,FICMA >
会期:2022年11月22日-26日
主催:オルタナティブ・メディア国際映画祭実行委員会
場所:メキシコ国立シネマテーク、メキシコ市立美術館、他、メキシコ・シティ
 
オルタナティブ・メディア国際映画祭カタログ<PDF>
https://ficmafest.org/wp-content/uploads/2022/11/Catalogo-FICMA-7.0.pdf
 
服部さんの作品は13ページに掲載
橘さんの作品は98ページに掲載
 
 
映画祭カタログより「Regret」服部亮次
 
 
上映作品の解説は以下の通りです。
 
1.「Regret」服部亮次(短編フィクション部門入選)
親友の自らの死を止められなかった事を後悔する少女が死後の世界に行き親友と再会する物語です。
 
「Regret」のダイジェスト版(1分)は以下で視聴できます。

 
 
 
映画祭カタログより「源氏パイ妄想被害事件」橘唯月
 
 
2.「源氏パイ妄想被害事件」橘唯月(短編デジタル・アニメーション部門入選)
アニメーションを手法とした不条理劇です。ある探偵が殺人現場に残された源氏パイのかけらから犯人を推理し容疑者を特定しますが、最後には逆に容疑者として疑われます。登場人物のキャラクターはベルギーのシュールレアリズムの画家ルネ・マグリットの絵を引用したモチーフから創作してます。なお登場人物のセリフは架空の言語で意味はありません。
 
「源氏パイ妄想被害事件」は以下、橘さんのYoutubeチャンネルで全編視聴できます。

 
 
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「エクスプロラトリ・ヴィジョンズ(視覚の探求)」ポスター
 
橘 唯月さんの「源氏パイ妄想被害事件」はもう一つの映像祭に入選し上映されました。
 
オランダ・アムステルダムのストリーミング・サービス・チャンネル Salto 1 TV で「源氏パイ妄想被害事件」が「エクスプロラトリ・ヴィジョンズ(視覚の探求)」と題されたプログラムで配信されました。
 
・エクスプロラトリ・ヴィジョンズ(視覚の探求)
“Exploratory Visions animation + experimental + avant garde film program”
配信日程:2022年11月26日(土)、27日(日)、12月3日(土)、4日(日)
配信:ストリーミング・サービス・チャンネル Salto 1 TV (オランダ・アムステルダム)
 
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カタログ:
https://filmalert101.blogspot.com/2022/11/urgent-latebreaking-news-experimental.html?spref=fb&fbclid=IwAR1ivvzc9RZ_4ZUkbROprpqESuxpCx8SaPq4PIqk4NDyuhKNFao9WrenzVQ
 
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このプログラムはオーストラリアのキュレーター、デヴィッド・キング氏が企画しました。橘さんの作品を含む、18名の実験映像の作家を選出し「エクスプロラトリ・ヴィジョンズ(視覚の探求)」と題した52分の作品集をストリーミング・サービス・チャンネルで配信します。
現代の実験映像の分野で独自の表現方法を探求し、活躍している作家を選び紹介しています。
 
上映作品「源氏パイ妄想被害事件」橘唯月
 
デヴィッド・キング氏は橘さんの作品を以下のように紹介しています。「日本の橘唯月の「Deduce from Genjipai」は「エクスプロラトリ・ヴィジョンズ」に登場した最初の学生映画であり、それゆえに画期的な作品です。学生映画紹介でこの作品を見たとき、すぐに心を奪われ、見逃すわけにはいきませんでした。11月26日~27日の週末に試写室で行われるアニメーション+実験+前衛映画プログラム「Exploratory Visions」のオープニング作品としてこの作品を観れば、その理由がわかるでしょう。」
 
 
上映作品「Video Ladder」跡部洋
 
 
なお本プログラムには、橘さんの他に成安造形大学の美術領域の卒業生である跡部洋(Hiroshi Atobe)さんの作品も選出されています。
跡部洋さんは現在、数多くの映画祭で作品を発表、受賞を重ねている映像作家です。
 
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参加作家は以下です。
橘 唯月, Eija Temiseva, Debraj Maiya, Janja Rakus,Ian Gibbins, Dee Hood, Deborah Ethier, Dean Winkler and Don Butler
Kunal Biwas (India), Camelia Mirescu (Italy), Rrose Present (Spain), 跡部 洋(Japan), Anna Grigorian (myself) (Armenia-Canada), Debjit Bagchi (India), David King (Australia – also curator), Serge Maslov-Szymarski (Stateless)