卒業生入選「第60回アナーバー映画祭」アメリカ

アメリカのミシガン州アナーバーで開催される「第60回アナーバー映画祭」に本学・メディアデザイン領域卒業生(2018年度)の沖田 莉紗(おきた りさ)さんが入選しました。入選作品は2019年制作「THE COSMOS」(ザ・コスモス)です。
 

 
 
「第60回アナーバー映画祭」はアメリカで最も古いインディペンデント映画祭です。
1963年より開催され、アンディ・ウォーホル、ジョージ・ルーカス、オノ・ヨーコ、ガス・ヴァン・サントなどの初期作品が発表された事で知られています。今年はアメリカ内外から2,892作品が応募され、そのうち約5パーセントの149作品が入選しました。
米国アカデミー賞公認映画祭として、グランプリ受賞作品は次年度のアカデミー賞ノミネート候補作品となります。
 
この映画祭は、ハリウッド映画のような企業による商業的な表現ではなく、個人によって制作されたインディペンデント映画や既存の表現に捕らわれない実験映画のプログラムで組まれています。
開催目的として、映画と新しいメディアによるアートの発展を通じて、大胆で先見性のある映画制作者を育成し、地域社会に素晴らしい映画体験を提供することを掲げています。またNPO法人として映画祭会員、スポンサーや寄付などの支援により、ミシガン大学美術館、デトロイト現代美術館とパートナーシップをもち運営されています。
 
また主催者による特定の映像作家の特集上映、レクチャーがあり、かつて日本の実験映画の監督である松本俊夫の特集上映も行われました。
 
 

会場のミシガンシアター。1928年に建築され1700人が収容できる。
 
 
入選作品「THE COSMOS」のテーマは「宇宙の始まり」です。宇宙は、時間も空間もエネルギーもない『無』から誕生したと言われており、それを水滴という日常的な小宇宙と重ねています。
映像は、静(水滴が静かに誕生する映像)と動(水滴が盛んに動く映像)の二部で構成されています。
 
この作品は本学の卒業制作作品として発表された後、2019年に毎日新聞社主催「第50回毎日・DAS学生デザイン賞「金の卵賞」」で受賞した他、2020年にガガーリン・ドック国際学生映画祭(ロシア)、2021年に第30回メディアウェイヴ・フィルム & ミュージックフェスティバル(ハンガリー)と受賞を重ねて来ました。
 
 

 

入選作品「THE COSMOS」沖田 莉紗
 
 
第60回アナーバー映画祭(60th Ann Arbor Film Festival)
会期:2022年3月22日-27日
会場:ミシガン・シアター、他、アナーバー、アメリカ
 
なお日本からは沖田莉紗の他、吉開菜央、草薙璃彩、草薙樹樹、林俊作と本学の櫻井宏哉教授の6名が入選しました。
 
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「The Cosmos」の紹介ページ (アナーバー映画祭プログラム)
https://prod3.agileticketing.net/websales/pages/info.aspx?evtinfo=722227~316d2c96-7be3-4c1b-82b1-d1a7143bdb35&epguid=10355cad-2304-4bde-bbc2-9babc68c0b7b&
 
コロナ禍のため、劇場上映の他、オンライン配信(有料)で視聴することができます。
視聴のためのチケット購入も以上のURLより可能です。
 
アナーバー映画祭公式サイト
https://prod3.agileticketing.net/websales/pages/list.aspx?epguid=10355cad-2304-4bde-bbc2-9babc68c0b7b&
 
 

会場のミシガンシアターでの映像作家によるトークショー。2018年撮影。
 

会場のミシガンシアターでのオープニングパーティ。2018年撮影。